ゼブラーマン/ゼブラシティの逆襲

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主にまーくんと仲里依紗目当てで初日に見てきました。ちなみに前作見てません。ゆうべ夜中にちょっとだけ見たけどさ。それで感想書いちゃダメ? なんだったら休み中にDVD借りてくるよ。
近年三池崇史というとクローズZEROの監督だろ?、と思って当然な私の視聴状況ですが、なんかあれを監督の作品だという気がしないのは、撮影監督が違うのか、あれだけどうも三池監督の絵だって気がしないんだよね。そんなに数見てるわけじゃないけど、なんとなく借りて「ああこれ三池監督じゃん」とクレジット見なくても気付く程度の印象はある中で、どうもあれは違う気がしてならんのですよ。あんま好きじゃないって意識があるから、三池監督の作を好きだと言いたくない気分があるだけだろ?、と言われたらそうかも知れないw。
そういう意味でこれはすごい三池監督っぽい絵だったです。見てて「そうそう。これこれ」って感じした。その上で私、この映画結構好きだよ。
新市(哀川翔)もゼブラクイーン(仲里依紗)もなんとなくコスプレっぽく見えちゃうのも、私が監督の作品にそういうなんちゃって臭というか「こんな風に見てね」みたいな言い訳臭さを感じてしまうせいかも知れないけど、なんつっても仲里依紗が頑張ってるからねえ。仲里依紗って見た目別に好きじゃないし、私の嫌いな子の役ばっかやってる子なんだけど、ずっと「またこの子だよ」と思って見ているうちに、「女の子が嫌だと思っちゃう女をちゃんとやっている」という事実に一回りして惚れてしまった相手ですからw。この映画も体張って頑張ってますよ。それだけでもけっこう見る価値あるw。
以下ネタバレにつき隠します。



前作のラストで正体を知られ姿を消した新市は、15年後の東京・ゼブラシティで目覚め、150発の弾丸を受けて、かつての教え子・浅野晋平(井上正大)がリーダーとしているコミューン「白馬の家」に運び込まれる……。
時期的にディケイド直後の仕事だったこともあり、ムービー大戦の悪行を悔いた門矢士がネオシャッカーのレジスタンスに参加したように見えちゃって笑う、というのはあったがまーくんは思ったより(「どう思ってたんだ」というつっこみはナシでw)良かったです。まーくんって意外と役者の柄が気にならないっていうか、見ている時に“井上正大”由来のかっこよさはかっこよさとしてきっちりあっても、はなしの中ではすんなりその世界のその人物として存在するんだよね。このはなしならゼブラーマンの世界の浅野晋平としてw。
映画としては「これ、お金のかかったパラダイスロスト*1じゃね?」って感とか、いろいろその辺のおはなしを思い出しちゃう感じで目新しさはなかったし、お金かかってるはずなのに建造物とかチャチいのはなぜ?、みたいな感はありつつ、いろんなエピソードがちゃんとラストに向けて積み重ねられていってそこそこ面白かったです。ネタ自体はありがちなんだけど、それを見せるパーツとしてのゼブラクイーンが突き抜けているんで「うわあ……(^_^;」って感じで退屈せず見ちゃう。それがゼブラクイーンの所行というより、「仲里依紗頑張ってるなあ(^_^;」と見えちゃう感はあるけどねw。いやもうハタチの娘さんにあそこまで体を張って頑張っていただければ文句ないです。ほんとエロイというよりエゲツナイ(by市場@田中直樹)もんw。
浅野君はなんだか微妙にポジションがヒロインでした。おはなし的に主役の新市がわりと土壇場まで傍観者で、商業的ヒロインのゼブラクイーンは悪役なので、白馬の家の浅野と市場がはなしを引っ張る感があるけど、なんかこの二人の関係がラブいというか、相手が田中直樹じゃ萌えようもないけど、浅野のポジションって思想的に相手と対立状態にあるように見せつつ、本質的には共に戦うレジスタンスの女闘士じゃね?、みたいなw。だから見え方としてなんか可愛いっつーか、一言で言って“ヒロイン”なんだよねー。本質的には無力だってとこも含めて、なんか愛らしくって好みだったよv。
ありがちなはなしを悪趣味な絵とエピソードで繋いでいくどうってこともないはなしでしたが、市場の過去も良い感じでラストに繋がってたし、すみれちゃんも可愛くって良かったです。とりあえず、DVDをプレミアムボックスで買うのをもったいないと思わないできで良かったと、まーくんファンの立ち場で思いますw。

*1:555劇場版