居眠り磐音江戸草子〜陽炎の辻/最終回

なんだかすごく微妙だった。番組自体はキャストもまあまあ良かったし、画面もきれいで演出も気になるほどのアラはなかったんだけど、原作の良さがまるで活かされなかった「夏雲あがれ」とは逆に、全編通して「この原作ってきっと、私がいやなはなしだと思うようなはなしなんだろうな」って気がするドラマだった。むしろ確認の意味で読んでみたいと思うくらいにw。
磐音と白鶴の云々がそもそも磐音の身から出た錆(というよりむしろ、なおが磐音の感傷の犠牲になっただけって感じがする)にしか見えないのに周囲が身請けの費用がどうこう言ってたはなしが藩の財政どうこうのはなしにすり変わって、本人同士は運命を受け入れるってだったらそのはなししなきゃ良いのに、って感じ。磐音に非のないことならともかくあんまりそうは見えないから「なに自己完結してるの」としか思えない。それで最終回でおこんに「ずっとそばにいればいつかは」とか言われてもなー。なんかストーカーちっくで怖いw。
「原作良いんだからもうちょっと真面目にドラマ化してくれよ」と思った夏雲の逆で、「どうせドラマ化するのならもうちょっと良いはなしを」と思ってしまいました。