仮面ライダー剣/#31-38

ネタ部分が伝説化して一人歩きしている感のあるブレイドですが、橘さんへたれ伝説は数々聞いたけど睦月の方がすごいじゃん、と思うのは私が始ちゃんベースではなしを追いかけているから? わざとかっちゅーくらいにおかげさまで事態が改善してますけど、本人的には最強のライダー目指して頑張ってんのよねー。
というか剣崎の「始は世界を滅ぼしたりしない。もしもの時には俺が始を封印する」という宣言の後、カードを失った始がジョーカーに戻ってしまう、という事態を描いたこの辺りの面白さは異常。この面白さの原因として広瀬パパの存在は大き過ぎる。アタマおかしいだろうこのおっさん、という以前に、こんなあからさまにおかしい人にいちいち丸め込まれてちゃ駄目だよ、橘さん(笑。
私歴代ライダーの中ではカリスのデザインが一番好きです。あの赤い目がすごい悲劇を背負ってる感じするじゃん。それがワイルドカリスになってライダー本来の目の色=緑になるって美しいと思うんですがどうでしょう。
つーか小学生レベルのシャイさで人間関係が進行するシラクラライダーに首まで浸かった私には、この人たちの熱さが恥ずかしくて正視に耐えません。熱いよ熱過ぎるよ熱さに赤面しちゃうよ。
真面目なはなし、剣崎のおかげで人間の姿を取り戻した始が今度は自分の番だと剣崎を助けにいく展開は感動しますんですが、ふとした拍子に本来の放送の時点では、この1年くらい前には始と似たような立場の人が、だまされてまんまと闇落ちしてたんだなあと思うとなんだか遠い目になってしまう。
私は視聴ポジションの問題もあって、どうしてもブレイドを見る時にはシラクラライダーとの違いに思いを巡らしちゃうんだけどさ。クウガの五代や剣崎にあってシラクラライダーにないものって、人を信じる強さだと思うな。それはシラクラライダーの物語が他者との関係性を描いたものじゃないから“信じる”という形になりようがないんだけど(シラクラ的問題点の決着を見たと思える電王ですら、相手の行動を受けて事態が変わる、という意味での関係性のドラマはあんまなかったんだよね)、本当の意味でドラマチックなものって、関係性の中にしかあるわけないんだよね。
序盤はそれが悪く出て「なにこのヒステリックな人たち(-_-;」と見えたブレイドキャラっすが、物語も終盤にきて広瀬さんも虎太朗も良い感じにこなれてる。虎太朗の憎まれ口とかも、この辺なら許容範囲なのよね。
というか、私おじいちゃんの演出がやっぱ一番好きかもなあ。#37-38とか何回見ても飽きねーw。