メイちゃん☆君はずっと僕の光♪

まあはっきり言っちゃえば理人を主役にする時点で無理があるんですけどね。<メイちゃん
長いんで畳みます。
つか健ファンとしてはメイちゃんという仕事はほとんど「あしたのためにその1」って感じで、とりあえずそれなりに視聴率も注目度も高いドラマで見せ場もある、本人にとってもキャラを掘り下げ演じることは楽しいしやりがいもあるはずだ、と文句言ったらバチが当たるぜ状態なんですが、ドラマとして視聴は苦痛以外のなにものでもありません。だって会う機会もないしファンレター書く予定もないから良いと言ったものの、本人に「剣人は良いけど番組はゴミだと思います!」なんて言えるわけないじゃん。毎週本人に言えないようなことを更新し続けるのが楽しいわけあるかー!!!
そもそもメイちゃんの原作って完全にメイ視点だから、学園に入ってメイの生活や興味が学園一色になれば近くにいない剣人の出番はほとんどなくなるし、理人が退場して剣人が来れば理人は忘れ去られるという漫画なんで、逆にヒロたんも主役と聞いた時は人格の中身はどうでもかっこよさだけはむちゃくちゃアピールするものになるだろうと思ったんだけどさ。
大体イケパラや絶対彼氏でも思ったけど、ヒロインの恋心を描かないって根本的に間違ってると思うんだ。ましてこのドラマって榮倉も主役だし。イケメン売りにラブラブ描写が邪魔になると思うんだったらじゃあBLでもやらしとけってはなしで、よっぽど頭の悪い俳優の顔しか見えてないタイプならともかく、相手役とイチャイチャするのが腹立つなんてファンはいないと思うんだよね。ファンなら誰だって好きな役者には魅力的な人物を演じて欲しいし、役としての幸せを望みたくなるのがドラマとしての面白さなんじゃないのって思うもん。好きな役者の演じるキャラに惚れられる女がヤな子だったら、それだけで不愉快だっつーの。
雑誌の対談とか見てると、「メイって素直じゃないところが可愛いよねーv」と世間に印象操作する柴田兄弟の腹が見え見えでそれは微笑ましいんですが(w)、そもそもメイは素直になれない子なんだというところを表せてない役者の責任もあるけど、そういうところをシーンとして作らない脚本にも問題あるし、それ以上にそういうキャラクター設定にしちゃう企画レベルで間違ってると思うんだ。番組の売りがイケメン執事とお嬢様なんだとしても物語としてはメイが誰よりも魅力的じゃないと意味ないのに、なんでこの番組は劇中のお嬢様はもちろんテレビの前の庶民ですらうらやましがらないうどん作りの能力以外の、メイの魅力を描写しないんですか。
だいたい#1の回想シーンでメイが家の仕事を手伝いながら、実は大金持ちの御曹子である父親に「お金持ちの家に生まれたかった」と言わせてること自体、この番組の構造からしたら完全に間違ってると思うんだ。この番組って月額1億円の授業料を払うくらいの学校でイケメン執事を侍らせるお嬢様ライフというのが売りなのに、そのお嬢様が自分の執事を差し置いて他人の使用人であるところの理人にきゃあきゃあ言ってる時点でもう間違ってるけど(欲しいものが手に入ってこそのお嬢様じゃん!)、そういうお嬢様を差し置いて、視聴者と同じ庶民であるメイがお金はあるけど幸せじゃないお嬢様の苦境を救済するはなしであるべきなのに、実際メイが学校でしたことって木場のネクタイを見つけた程度で、みるくの状況を救ったのは思惑はともかく事実としてルチア様だよね? そういう風に自分はなんもできずに中途半端にあれは嫌だこれは嫌だと騒ぎ立てて幼なじみの好意にぶら下がってるだけの主人公が、お嬢様のお情けでいじめるのは許してやろうと言ってもらえるようになったってはなしのどこが面白いと思うのか教えて欲しいわ番組担当者!
でもメイの造形が間違ってるのはもともと視聴モチはそこじゃないから良い。問題はむしろ理人だっつーの。
だいたいSランク執事だと言うなら他を圧倒するような能力を見せろよ。料理を作るのは本来執事じゃなくて料理人の仕事だろうよ。それですら剣人がむちゃくちゃにしたテーブルセットをあっという間に修復(なんてレベルじゃないがw)したのは理人じゃなくって青山だし。あそこで後から「私の弟で」とか口出してたけど、ストーリーの中で青山がフォローするのが当然なのはともかく、番組として肝心の能力を見せるシーンのないまま口出すだけで、しかもメイの危機にはいたためしがないんじゃ執事としても能力皆無じゃん!
そして今回理人の「メイ様にお仕えする理由」が明かされたわけですが、ねえ理人って今までメイにそれが当然の権利であるかのように言ってたよね。あれ妥当な理由だった?
「ルチアの気持ちが受け止められずに執事を辞めた」というのは、ルチア様がさすがの山田優でこいつに好かれたらたまんねーよな、というくらいにコワイから良いことにしますよ。演技の問題じゃないと思うけどw。でもそこで剣人と一緒にいるメイの普通の女の子らしい優しさに癒されたというならなんでメイをその暮らしから引き離すわけ? それ自体はまあ、#1でメイの家が爆破されたシーンがあったから暗殺者に手が出せない学園でメイを守ろうと思ったのだろうと思ってあげようと思ったけど、現に学校内に外部の人間が入りまくってる時点でそれも苦しいし。つーかあの学校、実は月額1億円でお嬢様や監視の必要のある人間を監禁してるんじゃね? それなら園長がなにもしないのも納得がいくw。
本来なら執事である理人の“恋”を肯定的に描くのって難しいんだけど(だって恋心で一緒にいる時点で執事じゃないし!)番組としてこれならまあ、って言う落としどころってもう主題歌の歌詞になってるじゃない、ってはなしで、これ理人の気持ちを歌った歌だと思うから、ほんとは理人はこんな気持ちなんだよー、ってはなしにすれば良かったんじゃんと思うもん。だいたいなんで金太郎おじいさまはメイに冷たい設定に変えちゃったわけ? 家を出てた息子に死なれて、不憫に思う気持ちがメイ方向に暴走してなにがなんでも手元に置きたい、家を継がせたい、ってなったものだから、財産を狙う人間から守るためにメイの執事になるしかなかった、とかで良いじゃん。メイがお嬢様になることがメイの意地以外なんの意味もないからメイが強情なだけの子に見えるけど、それならお嬢様をやめられないこともおじいさまが可哀想だからってことにできるし。
この歌って剣人の歌であると同時に理人の歌で、歌詞読んでると私が当初思い描いた意地っ張りな女の子と不器用な男の子、そしてそれをそばで見つめるほんとは不器用な男の見つめることしかできない恋の物語というのが容易に想像できるんですけどねえ。なんでこんなはなしになってんのかなあって、理人様がやることなすこと間違ってるからに決まってんよ!
ほんとならメイは普通の生活に戻って理人は離れたとこからメイを見守るっていうのが正しいと思うけど、現状のストーリーがこれな以上そうすると理人のエゴでメイがしなくて良い苦労をさせられたことにしかならないしねえ。
ちなみにWEB拍手で教えてもらいましたがこのはなし全11話だそうです。あと4話もあるんだわーい☆(棒読み
でもあと4話あったら理人にも立ち直りの道はあるのかもー。
きっと理人は来週のアバンで山に登って日の出を拝むんだよ!<そんなはずはない。