すみれ人形

すみれ人形 [DVD]

すみれ人形 [DVD]

なんかいつまでも無駄な抵抗を続けていても仕方ないんで、綾野剛カテゴリを追加しました。過去ログはおいおい振り分けるとして、今後も見た分の感想はひっそりと書いていきます。
まずは「すみれ人形」。去年男塾や奈緒子と同時期に公開されて見てなかったはなし。しょうがないじゃん地方公開なかったんだもん(^_^;。
最近になってDVD化されて、記念上映とかありました。綾野君の役は物語の発端になるカメラマン緑川。他の作品に比べると髪も短いし、撮影時期が早かったのかな? 以下ネタバレにつき隠します。




キャラとしてはアレです。他作品同様の凌辱系ヘンタイ(笑。
主人公の妹に声をかけて爽やかに写真を撮っているのに、ミスったところでもう時間がないと言われて豹変する役で、髪型のせいか他の役よりは輪郭も丸かったかな? 登場時間自体は短いけど、一見女の子好きのする好青年風に見えて実は、ってとことか他にない役で新鮮だった。でもむしろこの映画ははなし自体が私のツボでした。見直しの意味含めて2回続けて集中して見るのが苦痛じゃなかったもん。
ただそれが面白かったからかというとすげー微妙っつうか、画面はすごい綺麗だし、なんちゃってエロ、なんちゃってグロ、なんちゃってナンセンスのなんちゃってレトロな感じはすごく私の好みなんですが、たぶんこれ面白いって言う人そんないないだろうなあ、大半の人ははなし分かんないって言うと思うしー、というこの感じにしっくりくる言い方ってなんかあったよなあ、と思っていて思い出しました。あれだ。
素人にはおすすめできない」。
はなしがわかりにくいのは、導入部が普通に現代物なのに、見せ物小屋とかストリップの見せ方が変に時代がかってるせいで、そこだけ見たら戦前とかのはなしに見えるんだよね。カス取り雑誌な感じ。まあ蜜子の部屋に“少女地獄”とかかかってるんだからわざとなんだろうけどさ(^_^;。
螢介のしてることとかリアルに考えてもしょうがないし、セピアがかったモノトーンぽい画面とか、なんか80年代の小劇場演劇とか、ああそうだ。丸尾末広の漫画みたいな雰囲気。宝島テイストっていうのかなー。いっそ5年後のシーンから文月が蜜子を殺しちゃうところまで、サイレントの字幕とかにしたら良かったのに。キャストみんな生身な感じのしないお人形みたいな人ばっかりだし、それはこの感じからして狙ったものだと思うけど、ところどころ妙に生々しいエロいとことかあるのが違和感あった(^_^;。
そういえば主役の小谷君は綾野君の前の事務所の人なんですが、彼含めてこの映画のキャスト、全員柄がかぶってて綾野剛センサーが誤作動するのが困りものでした。ヒロインまで顔似てるってどゆことw?
面白いかと言われたら面白くはないけど、好きかと言われたらかなり好きです。小谷君のお人形みたいな顔とか女の子みたいな声も雰囲気に似合ってた。この人はちょっと気にして見たいな。