最高の離婚/第8話

脚本:坂元裕二 演出:並木道子
見ていてすごい複雑な気分になっちゃったんだが、ラストで灯里(真木よう子)が言ってたあれって、6話の感想に書いてたあれと同じじゃね? いや諒(綾野剛)と灯里が似たタイプの人間なのはそうだと思うけど。
でも女は怖いなと思うのは、諒は自分以外の人間が幸福でも不幸でも関係ないと思うけど、灯里は自分の不幸はともかく、近くで幸せになられるのはヤなんだと思うもんなー。「みんな不幸になれ」とかまで思ってないだろうけど、どこかに棘が刺さったような幸せじゃない感じは、持っててくれないとヤなんだろうなー。
そう思ったら光生(瑛太)の「幸せになってください」ってすごいセリフかも。自分に全部の責任があるとは思ってないにしても、自分がもっと違ったらこんな風じゃなかったとは思ってたとしても、光生は自分のせいで別れることになったとまでは思ってないと思うもん。なのに結夏(尾野真千子)のとうちゃんに「自分のせいで」って言い張るのって、幸せにする前提で関わった女の父親に、自業自得で結婚に失敗する娘に育ってたって思って欲しくないって素で思ってるからだろうし。
まあめんどくさい人間が恋愛で盛り上がることも普通にあるんで、灯里と光生にだって楽しい思い出はあったんだと思うよ。そのままうまく行ってたら人生違っただろうと思うし、それは今光生が灯里と同じ曲を好きだと思うようなもので、別にあの頃だってちゃんと聞いてたら、光生はクラシックを良い曲だって言ったと思うんだよね。それは媚びてるとかじゃなくて、光生は単にあの頃その歌を、ちゃんと聞く気にはならなかったってだけのことで、でも灯里が自分にとってクラシックがどういう曲か言ってたら光生があんなこと言ったわけはないし、でも灯里はそれを言えない女だってだけだしさ。
しかし諒には泊めてくれる男友達もいないんでしょうか。まあいないわなw。
つか綾野ファンの偽らざる気持ちとして諒の真実の恋がこんな女じゃなとは思うけど、真木よう子はともかく灯里の考え方ってすげー分かるというか、ぶっちゃけ他人とは思えない感じなんでおばちゃんは複雑だ(^_^;。
でも結夏の父親(ガッツ石松)と盛り上がってる辺り、その気になれば結夏とだって光生は楽しく暮らせたと思うし、結夏もこの前書いてたみたいに、そこそこ上手く楽しくやってるつもりでいたと思うし。諒と灯里にしても、なんで離婚したかっていったら単に間が悪かったからとしか思えんしなあ。いやでも光生と結夏はともかく、灯里と諒がやり直せると思えないのは、諒といても灯里の淋しさは埋まらないだろうと思うからなんだけど。
んで衝撃のラストだが……驚きません。だって諒だもん(^_^;w。