セシルのもくろみ/#9(最終話)

脚本:ひかわちほ 演出:澤田鎌作
つっこみどころは山ほどあるが、最終回自体は面白かった。いきなりミヤジ(真木よう子)のキャラが変わってる、言っちゃえば登場人物全員キャラ変わってる、とかはあっても、このはなしの落としどころとしてミヤジやハマユカ(吉瀬美智子)がどこにいくのか見せるという点で面白かった。
ただ雑誌ってミヤジが言うようにモデルだけで作れるもんじゃないので、味方がみんなヴァニティを離れた中で、ミヤジになにができるのかなあ、と思うのはあったけど、最終的に海外ランウェイデビューとかしてるんだから成功したんでしょう。最終回ならではのファンタジーな展開でしたがそれは良いです。
舞子(長谷川京子)が母親のはなししてたけど、子供がある程度大きくなった年齢の母親はファッション雑誌に750円払ったりしないと思うんだよね。ミヤジと同世代の母親だって、ミヤジの生き方に憧れたりしないと思うし。ヴァニティもこの番組も、どこ向いて作ってるのか分かんなかったのは確かかなー。
ただ私はこの件に関してはけっこうマジにむかついているんではっきり言っておきたいが、この番組の視聴率がどうこう言ってるやつは、この企画が見せ方次第で15%とかとれたと本気で思っているんだろうか?
だって脚本:坂元裕二って付加価値のあった「問題のあるレストラン」ですら最高11%とかだったんだよ? 言っちゃなんだが大人気女優ってわけでもない、三十路既婚女優の真木よう子主演ドラマで今時二桁視聴率取れるわけないじゃん。メジャーな男優が出てるわけでもないし。後半6%近くまで伸ばしただけで大健闘だよ。数字が取れるわけのない企画を立てて、ちゃんと練らずに垂れ流したらやっぱ数字悪かったです、って、こんなの制作サイドの責任だろ。そんなのは今時珍しいはなしでもないから別に良いけど、むかつくのはそういう無責任な叩き記事をネタ元に、的外れな素人批評書いてるポータルサイトの記事の多さだよ。
真木よう子大好きってわけでもないし、この番組が文句なく面白かったわけでもないけど、そこまでつまんなかったわけじゃないのは声を大にして言いたい。
それにしてもチーム・ミヤジの男子ふたり良かったよなあ。徳井って佐藤佑基君目当てに見た「派遣のオスカル」が大きな役者仕事のはじめだったんじゃないかと思うけど、立派になったもんだとおばちゃんはしみじみするw。