透明なゆりかご/〜6話

脚本:安達奈緒子 演出:村橋直樹 原作:沖田×華

5話「14歳の妊娠」

6話「いつか望んだとき」

20年くらい前の富山を舞台にしたこの原作は、現代の東京を男性の目で描いた某作に比べ、登場人物の置かれた状況の理不尽さや「馬鹿だなあ」感が腑に落ちる感じあります。「馬鹿だなあ」と分かっていても、どうにも抗えない状況は誰しもあるものです。
それでも今週のはなしみたいなので、安全に処置できる時期を過ぎた妊婦がきて医療事故とかなったらどうするんだろうとは思うけどさ。ちょっとひどい言葉使うけど、昔の田舎の民度の低さへの嫌悪感はありつつ、でもそうなればそうするしかできない人はちゃんといる、そういう人に自分ならなにをできるか分からないけど、単純にそれに寄り添えるアオイ(清原果耶)の造形がほんとこのドラマ秀逸。今週はなしの中で言及があったけど、自分自身危なっかしくてそれなりイタイ子で、でもたぶんちょっとピントのはずれた子だからこその感性で事態を受け入れているんだと思う。たぶん普通の人が拒絶反応を示すタイミングで、示し損なって受け入れたみたいなところもあると思うけどw。
あと毎週描写があるわけではないけど、母親(酒井若菜)とアオイの関係の、置き場所を間違えてたジグソーパズルの置き場所を見つけたみたいなゆるやかなカタルシスが、じんわり好きです。先が楽しみw。