任侠ヘルパー/#9

http://wwwz.fujitv.co.jp/ninkyo-helper/index.html
おもしれー! やっぱこの番組脚本も演出も上手いなあ。
つか鷲津組長の入所って、あっちの組長の一存だったのね。あんなカス魚のえさにしてやれよ。
今週のはなしって、彦一たちにとっては対立組織の組長である鷲津の組長をどうかすることもできるけど政治的にそれは避けたい状況と同時に、鷲津をとることが組長としての自分の意地を通すことであるりこの心情と三樹矢の純情(w)を仲間としてどうするかってことと、“対立組織の組長”という記号としてその命すら見捨てられかけた“要介護老人”鷲津が任侠の人としてどう筋(=意地)を通すかっていうはなしだよね。その状況のために零次の正体の種明かしと彦一たちの大立ち回り、あわや手に落ちたかと見せかけて絶体絶命の危機に見えたところを鷲津組長に救われるという状況が、必ずしも彼等ではない“ヘルパー”という立場に真から取り組む人たちへの鷲津の気持ちが、彦一たちを“ヘルパーとして”認めたからこそ成立するというカタルシスがさー。ああかっこいー! なんで4人であの人数相手にできるんだとかそういうこと言いませんよそこはフジクオリティでw。4人のキャラを立てた立ち回りといいほんとこの演出って分かってるなあ。そのやる気をもうちょっと満遍なくフジドラマ全体に分散できないもんなの?
彦一の喧嘩を見る六車の目がキラキラしてるとかすげー分かりやすいんだけど。壽太上手いわやっぱ。そしてこの立ち回りのクオリティに感動していたその時、唐突に五郎の五十嵐がミライくんなことを思い出してしまった。すげーなあ面影もないよw。
夏夫さんのことは延命治療やめてタイヨーに看取り介護を頼む家族の思惑は思惑として、やっぱ病院でただ延命するより家族じゃなくても晴菜みたいな優しいヘルパーとか、鷲津みたいな仲の良い年寄り仲間のそばで死ぬ方がちょっと楽しいんじゃないのって思うしさ。ろくにしゃべれなかった夏夫さんがあの集まってきた人たちとどれだけ交流あったんだとは思うけど、そりゃあ自分の子に手を握って送られたら幸せかも知れないけど、「自分もすぐ行くから」という年寄りは夏夫さんをうらやんではいないにしても、こういう逝き方も悪くないと思ってるんじゃないかと思うんだ。家族のために日記を書く晴菜とか、それ見て来なかったことを後悔する息子にしたって、そりゃあ親が死ねば感傷的になるし他人の親切に感動もするけど、実際年取った親が死ぬのは当たり前だし、大事な仕事を抱えた社員が意識の戻らない親にかまけていたら、職場の人間はそんなのほっとけって言うだろうしね。
そして予告にあった衝撃的なシーンをエンドロールの後で持ってくる平成ライダー的タイムスケジュールに軽く笑ったんですが、晶の演説は演説として、晶の病状は他に比べて若干おはなしのための唐突感があるのは否めないなあ。でも若年性認知症ってこんなもんなの?
まあ今週も面白かったです。来週も楽しみv。