仁/#9

http://www.tbs.co.jp/jin2009/
うっかり書きそびれてるうちに日曜になっちゃったんで今回は軽めで。
わざとじゃないんだ。先週あんなに忙しいなんて思わなかったんだ!
まあ江戸火消しの役割として、現在みたいな消火作業じゃなく建物を壊して延焼を防ぐものだってことくらい、番組内で説明せんといかんだろとか、千吉(川村陽介)を運んできた辰五郎たちが顔もきれいで普通に法被姿とかねーだろとか、いつもみたいに「文句の言い様のない」ってクオリティではなかったけど普通に面白かったよ。
ぼーとした仁先生(大沢たかお)が珍しくムキになっていると思ったら、今週は心意気のはなし。同時に仕事に思い入れのある人は、他人の仕事に了見が狭いというはなしでもあったがw。
「相変わらず桧山は柄が悪いなあ」というわけで(違いますw)新門辰五郎の右腕・千吉の気道炎症を仁が手術するはなし。そもそも火消しだろうと医者だろうとなにかできる場面とそうじゃない場面があるわけで、どっちの方がエライとか心意気があるってはなしじゃないんだけど、「伝染病から江戸を救ったのは医者の度胸と志だ」という仁の言葉を辰五郎が「心意気」と聞き違えるのは、辰五郎が宵越しの金は持たない江戸っ子で、「火事場で死ぬのは火消しの本望」な人間だからだよね。医者である仁の仕事は目の前で死に瀕している人の命を救う=未来に繋ぐことで、「心意気」が今だとしたら「志」は未来を向いた言葉なんだけど、後のシーンで仁が「心意気」という言葉を使うのは、それが結局同じものだからなんだと思った。劫火の中仁のいる蔵だけは守ろうとする辰五郎たちと、たとえ焼け死んでも目の前の千吉を救わないわけにいかないという仁たち。それが心意気だろうと志だろうと、自分の仕事を全うしなきゃって意味は同じなんだよね。
パパムスにしてもROOKIESにしても、石丸Pの作品は毎週きっちりストーリーの中でカタルシスをくれるとこが抜群に面白くて、そのロジックに納得できるとこが文句なく気持ち良いんだよな。