龍馬伝/第1話「上士と下士」

http://www9.nhk.or.jp/ryomaden/index.html
ああなんかはなしがマトモだ。健出演ドラマなのに、とか思うとうれし泣きしそうになりますがw。
冒頭明治に入ってから、成功した岩崎弥太郎香川照之)が取材を受ける、という形で始まる龍馬語り。弥太郎の言う「いい加減で女にもてて人誑し」って、まんま私の龍馬評なんですけどね奇遇だね。だから私龍馬って嫌いだったんだけどさw。
番組内の描写があんまひどいんでちょっとぐぐってみたが、土佐藩身分制度については結局NHK公式サイト内の説明が一番ポイント押さえてた。このはなしの中でも武市(大森南朋)は白札っていう上士に近い立場で、弥太郎の地下浪人っていうのは武士の身分を手放した人だから厳密には武士じゃないんだね。龍馬の家は曾祖父の代に郷士株を得て下士になった商家なんで、身分は低いけど経済的には豊かな家なんだ。
つかだとしたら龍馬があの兄妹に財布を与えたことを非難されるいわれもないよねえ。別にそれで自分が経済的に困窮するとかじゃないんだからさ。可哀想だと思うなら相手を切ってやれって、身分制度の中でそういう行動って自分だけの問題じゃないし、下手したらあの兄妹や母親にまで迷惑かけかねないはなしじゃん。*1「自分はもうどうなっても良い」って上士に歯向かおうとする弥太郎にしたって、あそこでなにかしてたら弥太郎の家全体がどうなるかってはなしだろ。
まあそんなこんなで弥太郎の人物にはどうにも共感しかねる私だが。つーか年号出すのは良いけど、ついでに(龍馬×歳)とか出してくれんかなあ。つか坂の上の雲でも思ったけど、いくらなんでも香川さんに10代とか20そこそこの役はムチャだと思う(^_^;。
以蔵(佐藤健)に関しては、祝言の場で「岡田以蔵」のテロップが出た時点でびっくりした。「えっ。ここで名前出していただけるんですか!」って感じ。特に無学とか軽んじられてたとかいう描写はないし、とりたてて貧乏にされてるわけでもなさそう。むしろ道場のシーンで「ああこんなに健をきれいに撮ってもらったのはいつ以来かしら」としみじみしてしまった、って、はなしに集中しろw。
つかはなし自体に関して、私やっぱ龍馬みたいな人あまり好きじゃないんで、クライマックスで弥太郎に気持ちを話すシーンにしても、「言ってることは分かるけど、考えてるだけでなにが変わるの?」って思っちゃうのね。だったら武市みたいに道場主で自分はそこそこの身分を得た上で、周囲の不満やなにかに感化されて革命の先頭に立っていっちゃう人の方が、気持ち的になんか分かるというか、武市さん良いなあ。可愛いなあ|_-。)。
とりあえず武市さんがステキで健がキレイだったので私は満足です。“岡田以蔵”といわれるのはまだしっくりこないけど、このはなしの“岡田以蔵”としては各シーンどんな人間なのかなに考えてるか伝わってきたし、このはなしの以蔵がなにをどう考える人間なのかっていうのはちゃんと見せてもらえるだろうな、という安心感はある。ドラマ自体にあんま不安がないって良いよね。その中でどういう役回りになるんだろうってことに素直にwkwkするもん。
来週も楽しみv。

*1:見直したら武市が言ってた。