風が強く吹いているスペシャルエディション

見始めて思ったんだけど、いわゆる自担の俳優が出てるわけじゃないんだから、本編のみのスタンダードエディションで良かったんじゃないか?、ってはなしなんだよね(^_^;。メイキングが入ってないせいもあるんだけどw。
映画が良かった「風が強く吹いている」の特典付きDVD。いわゆるメイキングは入ってなくて、ナレーション入り20分くらいのdiscでキャスト談話とかに合わせて撮影中の映像が挿入される感じ。特典の最初でメンバー10人が本編で走る順番に質問をリレーしてくっていうのがあって、第一走者は王子(中村優一)なんだけど、まずアンカー・ハイジの小出啓介くんがちゃんなかにお酒の失敗談を聞いていた。答えびみょーにズレてたけどw。
質問に合わせて撮影で楽しかったことと辛かったことを聞かれてて、そこでつらかったのは走ることだっていうのはみんな答えてたから、撮影中の映像のほとんどは走ってるとこだね。本編映像なのかトレーニング風景なのかもよく分かんない感じ。まあベンチコート着てるのとかは撮影風景だろうけど。
+act.のインタビューで小出君が言ってたと思うけど、小出君はこの映画で撮影前のトレーニングが始まったのがちょうどROOKIESの撮影中に盲腸した後で、その後舞台入ってたのとかもあってトレーニング入るのがみんなより遅かったんだよね。そこでなんとなく「だって走るのなんて誰でもできるじゃん」と思っちゃうのは人情なんだけど、実際には監督と小出君とカケルの林遣都くんの対談で言ってるみたいに、ふりつけみたいにランナーらしいフォームを演じることなんかできなくて、「長距離ランナーらしく見えるようになるには、長距離ランナーになるしかない」っていうのが。そこのところで、監督のキャスティング基準が「走り込みの努力をしてくれると思う人」だったというのはすごく分かる。そこんとこでこの映画のメンバーって、ちょっと体育会系の役者バカ路線の人が多いんだけど。
対談で林君が言ってたけど、この撮影の後半で役者としての意識が変わったっていうのは見ててもなんか分かって、正直この映画の前の林君って、運動選手の役が多いから運動神経は良いんだろうけどそれが役者の能力かっていったら疑問だし、元々の柄を切り取ってもらう子役レベルの役者って感じであんまり評価してなかったのね。実際年齢的にも子役程度の年だったし、公開のタイミングで小出君のインタビュー読まなかったらこの映画見なかったかも、くらいの感じなんだ。
この映画もシーンによっては別に良くなくて、でもすごく林君が良いと思うシーンがあるそれが見せ場だからとかそういうんじゃなくて、実際この撮影の後の仕事だったんであろう小公女セーラとかすごい良かったし。
むしろこの映画で一番弱いのって、終盤ハイジが走れなくなるクライマックスじゃないかと思うんだ。それは“故障して走れない”という状況は“演じる”以外にないものだからで、なんか役者が“演じる”ことと“なりきる”ことってどういうことなのかなー、とか思っちゃう感じはあった。
質問リレーと三者対談、舞台挨拶がそれぞれ20分くらいずつ。ボリューム自体はそんなにないけど特典用に気を使った作りで、むしろダラダラしなくて良かったかもなー。でも好きな役者出てたら、gdgdでももっと長い方が良いかも、と思ったかもw。