超電王3/派遣イマジンはNewトラル

私が思うにですね。電王というのは“良太郎とタロズの物語”なんです。だから電王が電王なのはぎりぎり「さらば」までで、超電王は電王じゃないんです。なぜなら良太郎とタロズに、もう語るべき揺らぎの物語はあり得ないから。
そんなわけで私としては、「劇場版仮面ライダー超電王じゃなくて、仮面ライダーNEW電王O.A.スタートで良いのに! 別に日曜朝8時じゃなくて良いから!」というのが本音だったもので、ようやくあるべき電王第1話、という感じの本作でありました。時の列車に乗れるなら2009年5月に飛びたいです、というか伸ちゃんが飛べ。まあ1年の間に、幸太郎(桜田通)なんかすっかりテディが見上げる高さだけどな。琢矢君なんか166cmだってよ。追い越されるのも時間の問題だな健。
というわけで、ネタバレあるんで隠しまーす。



つっかほんとにさあ。ほんとこれテレビで4話とかだったらどんなに良いかと思うのね。幸太郎とテディの契約とか、契約者未来(高山侑子)の願いとか、25分サイクルでどうなるんだろうってドキドキする方が絶対面白いはなしなんだよ。episode redもそうだったけど、これは物語の中で語るべきエピソードであって大きい流れの“物語”としては小粒すぎると思うんだ。だからなんとなく、展開がダラダラで退屈するんだと思う。
それでもepisode blueがredよりずいぶん面白かったのは、一応男の友情のはなしだったからですね。いや一応じゃなくて男の友情のはなしなんですが、なんでか知らんがドーリが演じると、画面の背景に擬音で「いちゃいちゃ」って入るとか……いや言いませんよそんなことw。
ストーリーも相当面白いんだけど、それ以上に面白いのは全編が「幸太郎はどんな子でなぜ戦えるのか」という、平成ライダーらしいはなしだからだろうな。そこんとこほんと舞原監督GJ!、そしてドーリGJ! 白倉ストーカーの某さんには、他は良いからこれだけは見てあげて欲しいと思います(笑。まあ難点は作ってる方も分かってやってるんだと思うけど、テディと幸太郎の契約を解除するオーナー(石丸謙二郎)の行動があまりにもただのイヤガラセなとこくらいw。
テディ以外のイマジンが相当にぎやかしにしかなってない、というのはあるんだけど、電王らしい楽しさはいっぱいあるし、誰のために戦うかとかじゃなくて、目の前にいる人の涙の理由が分かるから頑張る、な幸太郎の物語が、事実は変えないけど後悔を軽くする、そこで自分のしたことが無意味でなかったことを未来で知る流れも本家っぽいし、いろいろ良いはなしでした。時間ないけどもう1回は見たいな。Yellowの前売りなくなっちゃうけどw。