ゲゲゲの女房/第11週(#61〜66)「貧乏神をやっつけろ」

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戌井さん(梶原善)の奥さんが妙に美人だと思っていたら、「繋がれた明日」で弓削君の恋人だった馬渕英俚可だった。
ああいう過疎ドラマで良いと思った人を、こういう小さいけど大事な役で見るとうれしくなるよ。あのドラマの主役で今は龍馬伝後藤象二郎やってる青木君とかもだけど。
んで今役どころを確認するために繋がれた明日の公式を久しぶりに見たら、ROOKIESの今岡・平井だった尾上寛之と桐谷健太も出ていたことに今頃気付いた。
尾上君って、後から「魁!!男塾」の秀麻呂だったことを知った時もえっ、と思ったけどいつも感じ違うよなあ、良い意味で。……というはなしは置いておいて。
昔のはなしだけに、極貧生活の描写が集金から隠れるとかそういうのなのがネタくさくてストレートな不快感にはならないんだけど、この貧乏ばなしはどこで終わるのかなあ。むしろ茂がオカネモチになってもおはなし的にはつまらないから、鬼太郎がヒットしたところでおしまいかしら。時代が週刊誌の時代に移り、東京オリンピックを前に、明るい正義を求める世の中が、貸本漫画を低俗だと追放しようとする、なんてはなしで、鉄腕アトムがそういう正義を標榜する怖さのテーマソングになってたりする見せ方は面白かった。これ絶対最近の規制とかも視野に入れた描写だよなあ。偉いぞNHK。つっても水木漫画と手塚漫画はどっちが子供に悪影響かといったら、私は手塚漫画だと思うけどw。
でも理想を語る戌井さんには若干いらっと来るんだよねえ。つっか大作大作って、長編の面白さってちょろっと読んでも分かんないじゃん。シリーズ短編とかの方が良いって。こういう貧乏ばなしの中で過剰な理想を語るはなしは微妙にいらっと来るというか……。戌井さんがいるせいで茂(向井理)が堅実に見えるのは良いんだけど。貧乏で気の立ってる戌井の奥さんが、茂のとぼけた人柄にあてられて前向きになったりするのは良かった。そのやりとりの後で、雨に降られた茂が迷って一晩中暗闇から出られない、なんてはなしがくるのが、もらってきた原稿料のチャラ銭が落ちる空しさと相俟って、ネガティブな感情を言葉にしない茂の内心の不安を描いてるみたいですごく良かった。このはなしは布美枝(松下奈緒)から見た茂さんだから、それが茂の本心だとは限らないもんなー。
貧乏神(片桐仁)が大蔵省の役人になって立ち退きを迫る、というのがただの間違いっつうのはなんなんだと思うけど(いいけどあの格好って笑ゥセェルスマン……)、今週の茂さんは向井リーが妙に美人で眼福だったよ。このドラマどのキャストもきれいに撮るんだけど。
でも入った原稿料で模型買うのはどうかと思う。あれ3万円したわけじゃないんだよね?←本気で不安w。