同窓会〜ラブ・アゲイン症候群〜/〜9(最終話)

脚本:井上由美子 演出:秋山 純ほか
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私独身なんでよく分からない部分はあるんですけど、自分の配偶者に結婚するつもりの相手がいる状況で、「自分との離婚が成立するまで相手とは会わない」と言われてそれが誠意からだと思えるもんですか? 誠意があるならよその奥さんや旦那なんか好きになるなよってはなしだし、個人的には「おためごかし言ってんじゃねーよ」としか思わないけどなあ。
なんか高橋克典黒木瞳が、悪気なく正しいつもりで行動する良識人のつもりの人に見えるだけに、このふたりの不快感がハンパなかったよ。こういう本人が誠実に行動してるつもりでやってることが規格外って人嫌いなんだよね。中学時代に好きだった相手に30年ぶりに会って、えっちしたわけでもないのに自分や子供と別れる気になられたらたまらんけどなあ。えっちしたい=相手が好きだってことではないといわれりゃ否定するのもなんだけど、それを抑えられる程度に理性が残った状況で、でも好きだから一緒にいたい気持ちは抑えられないって言われても、それ我慢するとこ間違えてるよ、としか思えない。別に中学時代にどうだったとかでなく、たまたま会った勢いで行っちゃった福島(尾美としのり)たちとかならともかく、杉山(高橋克典)と朋美(黒木瞳)なんて、「おまえらが中学時点でくっつかなかったせいで、どれだけの人間が迷惑したと思ってるんだ」ってはなしだよ。子供の恋に行き違いが多いのは当たり前だけど、30年後に会ってこれだけ行き違っても踏んばるんなら、中学時点でそれやっとけ、って思うじゃん。
朋美の娘(大平うみ)に可愛げがあったらもうちょっと見え方違うと思うけど(まだ達也@嘉数一星の方が揺らいで見えた。嘉数君はなんかもったいない使い方だったなー)、放送されたものを見る限り、朋美がリストラされた旦那(吹越満)とかそういうマイナス条件を並べ立てて、杉本に行くことを自分に許したようにしか見えないんだよね。旦那がちゃんと仕事してて、一戸建ての家とか同窓会に着ていく服とかのんびり考えてられる状況なら、杉本のことも福島たちのこともスルーしただろって思うもん。まあそれいったらこのはなし、仕事関係で首突っ込んでた大久保と杉本はともかく、陽子と朋美は完全に暇だから首突っ込んでたよね。真面目に仕事してた太一(六角精児)が取り残されるのは理にかなってるw。
それでも大久保(三上博史)と陽子(斉藤由貴)のはなしとかはそこそこ面白かった。どっちも精神年齢15才のイタイ人間だけど、そういう幼さ故の真摯さで行動してるところが可愛いっていうか、中年太りで二重顎のプニプニでも斉藤由貴は可愛いです。ビジュアル的に45とかの女の人なら一般人でももっと劣化してない人はザラにいると思うんだけど、ヒドイ言い方しちゃうと、すごい可愛かったからこそ頑張って維持しなかったリアルさがあるw。
トータルには「井上由美子じゃしょうがないな」というはなしだけど、流して見る分には吸い取られるようなはなしじゃないだけ良かったんじゃないかな。でも録画は残さなくって良いや。三上博史は可愛かったけど、これを見直すのは人生の無駄遣いだ。