龍馬伝/第4話「江戸の鬼小町」

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演出:大友啓史
「年齢のテロップを!」というのは実現するまで何度でも言います。まあそう言ってるうちに違和感のない年になるんだろうけどね。溝渕広之丞ピエール瀧)とかいくつなのかすげー気になるよ。
でもまあはなしは問題なく面白かった。相変わらず福田靖の龍馬(福山雅治)ageは鼻につくし剣術修行の豆のオチは?、とか思うけど、私の視聴モチのほとんどは武市さん(大森南朋)周りにしかないからそれで良いのだ!←良いのかよ。
だって武市の中に「龍馬が帰ってきて道場を開いたら」という気持ちがあるにしても、このはなしの武市がいろんな人に声をかけて道場に誘った動機って、自分だって思いどおりの生き方はできてない武市の、より生きにくい生を生きてる人への同情だと思うもん。「弥太郎(香川照之)は鳥籠よりもうちょっとお金になるようなもん売ったらどうかなあ」なんて、テレビ見てるだけの私すら思ったしさ。ほんと心根の卑しいやつは、他人の気持ちも自分のものさしで量るから嫌いさ!
だからそういう武市の正の感情が、弥太郎にあんな風に言われることによってそういう負の感情だと自分で思い込んじゃうのって、ある種武市の潔癖さの結果だと思うんだよね。んでそういう感情の筋道って、今後土佐勤王党の行動に続いていくもんなんだと思うし。なんかその作りが面白いか否かはともかく、この番組の作りって私には分かりやすくって良いなあ、とか思う。
谷原章介さんの桂小五郎も出てきたし、その出会いのシーンも面白いし人物像の見せ方もひげのこととか考えオチみたいな感じで気が利いてたし、私この番組好きだ。佐那の貫地谷しほりはどちらかというと嫌いな女優なんだけど、このはなしの佐那としては気持ちが分かりやすかったし可愛いと思う。まあ龍馬のどこにそんな魅力があるのかわけ分からん、というのは思うんだけど、この番組の場合それは「仕様です」終了、ってもんなんだと思うw。
縁談を断って花嫁修業みたいなものをすべて辞めて弥太郎に学問を習いにくる加尾も、できることか否かはともかく気持ちとしては分かりやすかったし。アホの子認定されてる以蔵も可愛かったし私は満足だw。
あ。でもそういえばいつも思うんだけど、こういうはなしにあるような修業中の若侍の女郎買いとかそういうのって、どのくらいポピュラーなことだったのかなあ。そういうシステムの存在は分かっても、食べるだけでせいいっぱいの人がほとんどだった時代にそういうことにお金が使える層ってどのくらいだったんだろうって思うし、龍馬みたいにたぶん仕送りにも余裕のある田舎の子が江戸に来てそういうところに興味を持たないのは珍しい、っていうのは分かっても、そうじゃない人だっていただろうと思うから。
まあこの時代のお江戸の女性人口で、いわゆる商売女率はすごい高いっていうのは聞いたことあるけどw。